日焼け止めの効果を示すSPFとかPAとは、どのような意味を表しているのか、調べてみました。
紫外線を防ぐための重要な対策は、「日焼け止めクリーム」「帽子、サングラスの着用」「日傘、長袖の服の着用」といわれます。
日焼け止めは、紫外線から肌を防御することを目的に作られています。紫外線吸収剤と紫外線散乱剤から主に構成されています。紫外線をいったん吸収し、熱エネルギーに変えて放出する働きをするのが、紫外線吸収剤です。一方、紫外線を物理的に散乱、反射させて肌を防御するのが紫外線散乱剤です。
紫外線対策の筆頭にあげられる、「日焼け止めクリーム」ですが、どのように、どの程度の量を使用したらいいのでしょうか。また、はたしてどれほどの紫外線予防効果が望めるものなのでしょうか。
日焼け止めは、肌が外に出ている部分にはすべてに塗るつもりで、適量をむらなく塗りのばします。その年の最初の急激で大量の日焼けが予想される場合・・・たとえば、海水浴や屋外プール、山登り、ハイキングなど・・・では、日焼け止めをしっかりと使い、じょじょに日焼けをしていくようにします。紫外線が多い季節や時間帯に限らず、ふだんから日焼け止めが配合された化粧品を用いることを習慣にすると良いですね。
重要なことは、1度塗ってそれでおしまいというのではなく、数時間ごと(2〜3時間)で塗りなおすことです。日焼け止めの効果は、通常3〜4時間程度だからです。朝と昼で、1日に2回、塗るようにするとより効果が得られます。
日焼け止めをみると、その効果を示す表示として、SPFとPAが用いられています。「SPF25」「SPF50」あるいは「PA+」「PA++」というようにです。これはいったいどのような意味を表しているのでしょうか?
紫外線は、波長の長さによってUV−A、UV−B、UV−Cにわけられます。そのうちオゾン層を通過して地表に届くものは、UV−A、UV−Bの2種類です。これら2種類の紫外線は、いずれも肌に悪い影響を与えるのですが、それぞれの肌に対する影響の仕方が異なります。
UV−Aは、波長が長い紫外線で、その35〜50パーセントが表皮を通過し、真皮まで到達し、肌を黒くさせる色素沈着(サンタン)を引き起こす張本人です。UV−Aを慢性的に浴びていると、皮膚の弾力線維や、膠原線維(こうげんせんい)に影響を与え、ダメージを引き起こすことから、シワやたるみといった、肌の老化の原因となります。
日焼け止めに記された、「PA+」「PA++」というのは、このUV−Aをどれほど防止できるかを示すものです。
UV−Bは、UV−Aと比べると波長が短く、真皮にまでは到達しない紫外線です。UV−Bの場合は、浴びた直後にすぐに反応を起こし、主に表皮で急激に肌を赤くするなどの症状を引き起こします。この炎症を「サンバーン」といい、肌の乾燥を引き起こします。これが、シミやソバカスなどの、肌トラブルの原因となります。「SPF25」「SPF50」というのは、このUV−Bに対する予防効果を数値で示したもので、主にUV−Bを何倍防ぐことができるかを示します。
長時間紫外線に当たれば、ほぼ誰でも「日焼け」になります。
海水浴など、大量に急激に浴びる場合の紫外線対策はもちろん大切ですが、それだけでなく、まだ大丈夫と思っている春先から紫外線対策をはじめ、ちょっとした外出、庭の草むしり、洗濯物干しなど、日ごろの紫外線対策を徹底しましょう。
通常、日光照射を浴びてから4〜8時間後に皮膚が赤くなり、24時間でピークに達します。灼熱感を伴って、肌がひりひりと赤くなる状態(サンバーン)です。この紅斑は、やがて2〜3日すると次第に薄くなっていきます。なかにはこのまま赤くなるだけで、あとは別に症状なく終わってしまう人もいますが、日本人のほとんどの人は、赤みが引いてくることから今度は、肌が黒っぽくなってきます。これはメラニン色素が増えたためです。そうして1週間もすると、傷ついた皮膚が膜のようにむけてきます。あとには、褐色の色素沈着(サンタン)が残ります。
この色素沈着も、個人差がありますが、1ヶ月程度でかなり消えていきます。
これは、急激で大量の日光照射を浴びた場合の、日焼け直後からの症状です。一方、たとえ大量ではないにしても慢性的に日光照射を浴びていても、やはり肌にダメージを与えます。長期にわたる日光照射は皮膚の老化を早め、シミ、シワの原因となります。
また急激に大量の紫外線を浴びたり、長期にわたって紫外線にさらされていると、のちに星型のシミができることがあります。これを「光線性花弁色素斑」と呼びます。