アトピー性皮膚炎は、親や兄弟にアトピーの人がいると発生しやすい病気と言われ、遺伝的な要因があるのではないかと考えられています。
アトピー性皮膚炎の一般的な症状として、乳児にでる症状として、頭部から顔面、身体、手足の順に炎症が広がっていく症状で、乳児湿疹と混同される場合があります。アトピー性皮膚炎は幼児から学童の時期には、肘や膝関節の内側を中心に発症して、また耳の下部分が裂ける耳切れの症状が出ます。思春期以降は、広範囲に乾いた慢性湿疹が出るケースが多いようです。
アトピー性皮膚炎の症状がひどくなってくると、皮膚が乾燥し、また皮膚の表面が白い粉を吹いたようになったり、赤い湿疹や結節(硬く盛り上がったしこりで、丘疹よりも深くはっきりと感じられるもの)などができるなどの症状が出て、どちらの場合にもひどいかゆみを伴います。また、アトピー性皮膚炎の患部が傷になると、ジュクジュクと湿潤した部分から汁や膿のような液体が出てくることもあります。
アトピー性皮膚炎の合併症としては、円形脱毛症や幼児では黄色ブドウ球菌などによるとびひ(伝染性膿痂疹)が多くみられ、水いぼ(伝染性軟属腫)などのウイルスによる皮膚疾患にも感染しやすいと言われています。アトピー性皮膚炎の顔面部の症状がひどい時には、網膜剥離や白内障を合併してしまう場合もるといわれています。
アトピー性皮膚炎の治療方法の一つとして、漢方薬の服用があります。漢方薬は通常の薬とは違って服用してすぐに劇的な効果が出るというわけにはいきませんが、漢方薬を服用を続けることでアトピー性皮膚炎の原因である、アレルギー体質を改善する効果が期待できるよいう点もあります。
アトピー性皮膚炎の治療によく使われる漢方薬の中に、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)があります。補中益気湯は、別名を医王湯(いおうとう)と呼ばれています。胃腸の働きを高めて体力を補い元気をつけるので、疲労倦怠や病後の衰弱、食欲不振や虚弱体質、夏負けなどの体力増強に効果を発揮します。また、アトピー性皮膚炎に処方される漢方薬の、黄連阿膠湯(おうれんあきょうとう)という薬は、冷え症で不眠症などの傾向にある人の鼻出血、や乾燥してかさかさになった皮膚のかゆみ、不眠症などに効果があります。防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)は、体力が低下して、色白で疲れやすい体質や、汗をかきやすい人などの皮膚病や関節痛、胃炎、肥満症や腎炎などに効果があります。消風散(しょうふうさん)は、じんましんや湿疹、あせもや水虫、皮膚そう痒症などといった、皮膚からの分泌物が多い慢性皮膚疾患などに効果があります。
上記以外にも、アトピー性皮膚炎に有効といわれる漢方薬は数多くありますが、漢方薬を服用する際には必ず医師に相談の上で処方、内服するようにしてください。漢方薬に自然療法を取り入ることにより、かなり安定した成果が得られています。
アトピー性皮膚炎の治療というと、ステロイド外用剤を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。アトピー性皮膚炎を治療するのに、一番使われるのがステロイド外用剤ですが、最近ではステロイド剤の悪い面ばかりが強調されています。しかし、皮膚の炎症やかゆみを抑えるにはステロイドが一番効果が期待できます。上手に使えばとても良い薬ですが、使用方法を誤ると逆に症状を悪化させてしまうこともあります。
アトピー性皮膚炎の対策として、ステロイド外用剤を使用するときの注意点は、メリハリ良く使うことが大事で、むやみにダラダラと使わないこと、ステロイド外用剤を使って症状が良くなってもすぐに使用をやめないで、2日〜3日はステロイド外用剤を塗布し続けることです。アトピー性皮膚炎の症状が改善して、ステロイド外用剤の使用を中止した後に、すぐにまた悪化するケースには、薬ではない別の悪化原因があるかも知れません。ストレスが溜まっていたり、生活リズムが崩れていたり、暴飲暴食をしていては、いくらステロイド剤を使ってもアトピー性皮膚炎は良くなることはありません。
アトピー性皮膚炎の治療は、長く続くことが多く、そのため治療の第一の目標は、症状を悪化させないよいうことです。薬にべったり頼るだけではなく、、生活習慣を改めたり、自分が普段食べているものから見なおしたりして、アトピー性皮膚炎に対する自然の治癒力を高めるような生活に改善することがが、アトピー性皮膚炎の対策として非常に大切なことです。